「部員募集」の記事一覧 [ 2/27 ]

REPORT & TOPICS

2025.04.29 京都大学ラグビー部との現役チーム合同練習

下記のとおり、京都大学ラグビー部との現役チーム合同練習が開催されます。ラグビー班に興味をお持ちの新入生の方の見学を歓迎しております。是非、ご家族と京都大学宇治グラウンドまで足を運んでください。グラウンドには駐車場も併設されています。

日時:2025年4月29日(火・祝) 10時開始決定

場所:京都大学宇治グラウンド

京都大学ラグビー部 練習・試合場所

以上

掲載:野口(1985卒)

2025.04.25「柔軟に考えよう アイデアで挑もう」昭和56(1981)年卒 浦野 健介

同志社大で大学選手権3連覇時のメンバーとして活躍後に主将、新日鉄釜石時代も主将、監督を務めた。

2023年1月18日の日経新聞1面のコラム「教育岩盤、進む少子化、縮む部活」に2018年の中学校の軟式野球部の1校あたりの部員数は19.9人、それが30年後には3.5人になるという予想が出ていました。

部員の勧誘活動を必死にやって膳所高校のラグビー班に常に30人以上の部員がいることが理想です。しかし今後も現状のように15人ぎりぎり、あるいは合同チームでの出場になることもあると思われます。

その前提で光泉高校をやっつけることは険しい道ですが、決して負け前提でやるのではなく勝つことを追い求めてほしいです。

助言として思いつくことを書きます。

  • マイボールを買おう

サッカーやバスケをやっている人はマイボールが家にもありボールと友達になろうとしている。ラグビーも同じ。高校在学中に左右のスピンパスができるようにしよう。右利きの人は暇があれば左手でボールをスピンして感覚を身に着けよう。全員。パスを両サイドにワイドに放れれば敵と接触せず抜くチャンスが増える。

  • ポジションはFWとBKに分けない

選手の出入りが自由なアイスホッケーでは第一FWが疲れたら第二FWが出てくる。FWはどんどん交代して常にフレッシュな状態にしている。あれを参考にできないか。先発のFWが疲れてきたらバックスと入れ替わる。先発のFWの体力が回復してきたらまたFWに戻る。部員数が増えたらリザーブの選手もローテーションに入れる。高校生ルールではスクラムトライがないのでスクラムが押される前提で球出しできるようにし、スクラムの押し合い重視の要員を作らない。FW役の時に走りまくる。ファイトしまくる。動きのある場面で勝つ。

  • 朝食と昼食の間、昼食と夕食の間に補食を取る

これには保護者の方のご協力が必要です。お弁当の前後に取れる補食を持たせて学校に送り出していただきたいです。当然、体に入ってくるエネルギー量が増えた分、それを筋肉にするトレーニング方法も研究する。

  • 合同チームの練習

膳所高校単独で15人そろっても、30人ほどで練習したほうがいい。週に1度は近くの高校チーム等とまとまって合同練習をしよう(※編集付記 今春も京都大ラグビー部との合同練習・出稽古が実現する運びとなりました!)。

自分たちでどんどんアイデアを出して取り組んでください。光泉をやっつける道はあるはずです。

 

転載:野口(1985卒)

2025.04.24「ラグビーは好きか」令和6(2024)年卒 北村 遼介

3年生秋の全国花園大会・県予選までラグビー班活動を継続・完遂し、2024年春に京都大学に現役合格

 

第1.要旨

3年生の春を前に進路に悩む皆さんへ、2つ伝えたい。

まず、ラグビーをやりたいなら秋の大会まで続けてほしい。受験勉強を不安材料にラグビーをあきらめなくていい。

そのうえで、秋の大会まで続けてこそ得られる魅力がある。

 

第2.引退時期の判断基準

春の大会を機に引退するか、秋の大会まで続けるか。これは、膳所高校ラグビー部の3年生の大半が経験してきた問題だ。3年生は高校ラグビーの集大成を迎える、一方で、進路実現のために受験勉強に多くの時間を割かねばならない学年でもある。私や同級生、先輩たちも、それぞれの置かれた状況、部活や進路への複雑な思いを胸に、悩み抜いた末に決断を下した。今、3年生の春を迎えようとする皆さんも、大いに悩んでいることだろう。

そこで、私は一つ提唱したいことがある。それは、「ラグビーを続けたいなら秋の大会まで続けるべきだ」ということだ。言い換えるなら、受験を理由に部活の引退時期を決めてほしくない。

1.ラグビーを動機にすべき理由

私がラグビーをやりたいかを動機に部活の引退時期を決めてほしいと考えるのには、以下の2つの理由がある。

まず、ラグビーをやりたいか否かという動機が、自分自身にとって最も納得しやすい理由になる。いつ引退するか、すなわち、春の大会ののちにラグビーをするかしないかという問いに対して、ラグビーをしたいか否かで答えを出すことが、自分に対して最も正直な答えである。そして、自分に対する正直な答えは、自分自身を納得させる。どんな道を選んでも、その先に困難が待ち受けていることがある、時に自分が下した決断が正しかったのか迷いが生じる。そんな時に、自分に対して正直に答えを出したならば、胸を張って選んだ道を進める。

さらに、ラグビーをしたいという動機で秋の大会まで続けることを選んだなら、それはラグビーに対する最大のモチベーションになる。3年生の春の大会を迎えるまでも、何らかのモチベーションをもってラグビーをしていることだろう。しかし、それ以降のモチベーションは比べ物にならない。あえてラグビーを続けるという決断、それは決して軽くない。これから最後まで突き進む、そんな気合が入り、大きな原動力になる。そして何より、好きなことをやると選んだこと、それは、今自分は好きなことを思い切りやっているという実感を高める。もともと楽しかったラグビーがさらに楽しくなる。

 

2.受験との両立をどうするか

これまで多くの人が部活の引退時期を迷ってきた最大の要因は受験勉強との両立への不安だろう。膳所高生の大半はいわゆる難関大学への進学を最大の目標にしているだろう。最大の目標たる受験を優先したいのは自然なことだ。しかし、私は断言したい、受験勉強と部活の継続は天秤にかけるべきではない。

まず、いつ引退したかによって受験がどうなるかはわからない。100%受験に合格する人もいなければ、100%受験に落ちる人もいない。当然だが、春の大会で引退すれば受験に合格する保証もなければ、秋の大会まで続けたら受験に受からないわけでもない。あえて言うなら、最悪のシナリオはラグビーをあきらめた挙句受験に落ちることであり、最善のシナリオはやりたいことをやったうえで受験にも合格することではなかろうか。受験という不確実な未来のために、ラグビーを犠牲にするのはもったいなくはないか。

一方で、春の大会で引退した方が受験勉強に充てられる時間が増えることは否定の余地がない。だから、春の大会で引退した方が、受験に合格する可能性が高まるという反論が生じる。もちろん、最低限の勉強をしなければ受験の合格の可能性は下がるだろう。しかし、単に勉強時間が増えれば受験に合格できるわけではないだろう。例えば、膳所高校ラグビー部では短期集中を掲げており、練習時間が比較的短い。練習の密度を高めるように工夫してきたし、今もそうであるはずだ。決められた時間内でより強くなるために日々頑張ってきたはずだ。同じだ。時間を最大限活用して受験勉強の成果を上げる術を、ラグビーを通して身に着けているはずだ。

さらに、ラグビーを続けることが何らかの形で、受験へのモチベーションになることも大いにある。私の場合、最後まで「膳所の3番」であったという自負は受験勉強への大きな原動力になった。部活をやり切ったことへの自信は、受験にも作用する。ほかにも、森先生が「文武連動」という言葉を口にするのを一度は聞いたことがあるかもしれない。端的に言えば、勉強とラグビー、それぞれが相乗効果として、互いを高めあうということだ。

以上のように、まず受験の結果に確実性はない。そして、受験勉強と部活は単に時間を奪い合うだけでなく、互いの価値を高めることもある。だから、受験のために部活をあきらめなくていい。

 

第3.部活を続けることの魅力

上述のように、ラグビーをしたいか否かを最優先して、いつ引退するかを決めてほしい。それが一番の思いだ。ただ、秋の大会までラグビー好きを貫いた一人のOBとして、部活を続ける魅力を少し語らせてほしい。

まず、3年生の夏が高校ラグビーで最も成長できる時間だ。3年生はチームの中で主体的な役割を担う機会が多いうえ、1年生や2年生の時よりフィジカルは強化され、スキルが高まっている。その分成長のチャンスは大きい。そして、上記のように秋の大会まで続けることを決断してからはモチベーションが違う。モチベーションが高いことは、必然的に成長速度を高める。だからこそ、3年生の春の大会が終わってからが高校ラグビーの半分だと言って過言でないほど、そこからの時間は密度が濃い。

次に、最後まで部活をやり切った満足感は計り知れない。3年生の春を過ぎれば、クラスメイトの大半が受験勉強にシフトするだろう。その中で、自分にはまだラグビーがある、BLACK BUCKSというホームがあることは爽快感をもたらす。本当に好きなことを貫けているという実感を得られる。また、高校ラグビーのメインの大会は秋の大会とその後の花園である。そのメインの大会までやり切れたことは大きな満足感や自信を生む。

さらに、高校でしか得られない生涯の思い出を得られる。私にとって、高校生活の思い出の多くは、ラグビーやラグビー部がかかわるものだが、最も印象深いのは、3年生のときの菅平合宿だ。夢のような4日間だった。合宿の聖地たる菅平で、思い切りラグビーをしたこと、仲間と時を共にしたこと、それはまさに生涯忘れえぬ思い出だ。高校卒業後、どんな道に進んだとしても、膳所でラグビーをできるのは、高校の時だけだ。人生で一度のチャンスを逃すのはあまりにもったいない。

いろいろと語ったつもりだが、それでも伝えきることはできない。秋の大会まで続けてこそ初めてたどり着く景色がある。ぜひ味わってほしい。

掲載:野口(1985卒)

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